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男性看護師ですがクリニックで落ちまくりです【7連続で不採用】

ご相談

山室さん(20代・看護師・男性)

お世話になります。
都内で働く2年目の看護師です。
男です。

今は一般病棟で働いています。
人手が足りずとても忙しい職場で、昔からやっている趣味(バスケ、クライミング)がほとんどできなくなりました。
自分的には仕事よりも、プライベートを重視したいです。

そのため転職を考えています。
できれば夜勤の無いクリニックが希望です。

ですが、まったく面接に通りません。

7連続不採用です・・・。
凹みまくっています・・・。

私が男だからでしょうか?
経験不足だからでしょうか?
それとも他の問題があるのでしょうか?

ご教授いただければ幸いです。


回答

増田 武史さん(30代・看護師・男性)

こんにちわ。
増田と申します。

男は職場探し大変ですよね・・・。
心中お察しいたします。

実は私も、似たような経験があります。
プライベートを重視したく、クリニックへの転職を考えました。
しかも1年目から(;^_^A)

当然、雇ってくれるクリニックは1つもありませんでした。
当時は「看護師ならどこででも働ける」と誤解していました。

その後、3年目に学会で仲良くなった医師から「じゃあうちで働いてよ!」とオファーを頂きました。
医師1名の小さな内科クリニックです。

しかし。
働いてみると、多くの問題が出てきました。
医師の方は色々と手を尽くしてくれましたが、結局は半年で退職に。
(ちなみにケンカ別れではなく、医師の方とは今でも親交があります)

結論から申しますと、
男性看護師はクリニックに向いていません。

まずハード面。
クリニックには男性スタッフのための設備がありません。
更衣室、スタッフ用のトイレ。
これらを準備するのはコスト的に大変です。
私はクリニック横にある院長のご自宅の洗面所とトイレを借りていました。
でも奥様はよく思っていなかったみたいです。
まあ当然ですよね(^^;)

次にソフト面。
男性看護師は、担当できる患者さんが限られます。
女性患者さん、特に高齢の方は、男性に体を触れるのを嫌がる傾向があります。
「医者はしょうがないにしても、看護師は女にして!」といった感じです。

クリニックは女性患者さんの比率が高いです。
男性患者さんしか担当できないと仕事になりません。

別件ですが、友人が小児科で働いていた時は、相当のクレームがあったそうです。
「男性」というだけで。
友人の名誉のために書きますが、彼は相当できる看護師です。
人当たりも良く、子供にも好かれますし、お母さんたちにも好かれます。
それでも男性というだけで、一部から猛烈な拒否反応が出ます。

クリニックは少人数の職場のため、何でもできるオールマイティが求められます。
制限のある看護師は、足手まといでしかありません。
周りのスタッフの不満もたまります。

それにクリニックは即戦力が求められます。
病棟は、教育機関の役目も持っていますが、クリニックにはそうした考えはありません。
なんでも出来て当たり前です。

私は3年目で初クリニックでしたが、ギリギリやっていけるなという感じでした。
1年目や2年目だと厳しいかもしれません。
(もちろんクリニックによりますが)


私は何度か転職しています。
転職活動のたびに、女性の世界なんだとシミジミ感じます。
特にクリニックは完全に女性オンリーの世界です。


ご質問の、
「私が男だからでしょうか?」
「経験不足だからでしょうか?」

についての回答は、両方とも「はい」となります。

看護は女性の世界です。
男性は不利です。

クリニックは即戦力です。
一通りの教育が終わった看護師が働く場所です。
誰の指示もなく動けなければいけません(最低限として)


さて。
すでにお分かりだとは思いますが、男性看護師を雇ってくれるクリニックはほぼありません。
男性を雇う理由もありません。

近所のクリニックを見てみてください。
男性スタッフはいません。
看護師に限らず、他のスタッフも含めて全員です。

健診センターや美容外科(男性向け)もそうした所が多いです。

性別が偏っている職場に、異性が入るのは、ハード面、ソフト面ともに非効率です。
建設現場に女性がいないのは、体力的な問題だけではなく、トイレ設備や感情面などの理由もあるのです。

クリニックの求人には「男性NG」と書かれていません。
でもそれを「男性でもOK」と誤解してはいけません。

法律的に男性女性を区別して募集できないだけで、面接時にはしっかり選別されます。

「それでもクリニックで働きたい!」

そう思うのであれば、診療科を厳選しましょう。

コツは「男性スタッフがいるクリニック」です。

例えばリハビリ系や整形。
技師の方は、男性が多いです。
こうした職場ならトイレや更衣室は問題になりません。
スタッフや患者さんも男性慣れしています。

あとは介護施設。
クリニックではありませんが、夜勤はありません。
介護士の方は、男性も多いため、男性看護師でも浮きにくいです。

むしろ力が必要な場面も多く、重宝されます。
施設の看護師は、40~50代のおば様方が中心のため、若い男性看護師は色んな意味で喜ばれます。
もちろんオモチャのように茶化されたりしますが、それに抵抗がなければオススメの職場です。

介護士の方は、若い子も多く、恋愛話も結構あります。
社内恋愛からの結婚は、よくある話です。

あとは精神科病棟もおすすめです。
夜勤は必須ですが、男性向けの職場です。
スタッフ比率は、男女半々くらいです。
恋愛の浮いた話も結構あります。
給料も介護やクリニックに比べたら、高めです。
慢性期なら残業がほぼなく、シフトも安定しているため、プライベートの時間も取りやすいです。

ちなにもお分かりかもしれませんが、私は精神科病棟で働いています。

結構快適です。
給料は手取り35万円ほど貰っています。
医療法人系列のため、ボーナスも年間100万円近く出ています。
結婚しても十分やっていけます。

人間関係は、一般病棟とは別物です。
男性スタッフが多いと働きやすいです。
人間、同性で群れる生き物のようで、男性スタッフだけで飲みに行ったりもしています。
そうやって親交を深めると、困っているときに助けてもらえやすいので、オススメです。

残業はほとんどないですし、週休2日なので趣味の時間も取りやすいかと。

ただし土日は必ず休めるわけではない為、その辺りはクリニックに劣る点です。
あと精神科の中でも、急性期(スーパー救急)は避けたほうが無難です。
過酷な職場です。
ケガのリスクも高いです。


求人探しは、知り合いのコネが確実です。
内情が事前に分かるので。

または転職サイトもアリです。
例えば、「看護roo!」という転職サイトは、男性看護師に力を入れており、男性向けの求人が多いです。
実際の給料額、仕事内容、職場の雰囲気なども調査してくれます(過去にサポートした看護師から聞き出してくれます)
それに登録後に見れるクローズ求人は、単純に質が高いです。
ハローワークとは完全に別物です。
クローズ求人は、今後のためにも一度見ておいたほうがいいです。

参考:「看護roo!」の登録へ→


男性看護師は働ける場が限られます。
無理をしても、おそらく不幸な結果が待っています。

それよりも自然体で働ける職場を探した方が良いと思います。
コツは男性スタッフが多い職場です。

それだけで難易度はグッと下がります。

お体にはお気をつけて。
老婆心ながら応援しております(^^♪